ハリスさんなら『トランプは自分のことしか考えていない重罪犯』ってぐりぐり…
バイデン大統領は結局出馬を断念せざるを得ないだろうというのが大方の見方だ。となると話題はポスト・バイデンだ。有力候補はやはり副大統領であるカハラ・ハリス氏だろう。
今月気が早いアメリカメディアが行った世論調査では、ハリス氏が民主党候補になった場合の支持率はトランプ氏47%に対してハリス氏49%と若干上回った。

ハリス氏については人気がないとかパワハラでスタッフが良くやめるとか、巷間悪い噂も流れるが、ワシントンD.C.ロビイスト、レスター・マンソン氏はハリス氏をこう語る。
「スタッフからとても好かれており、好感の持てる人。事務所のスタッフが厳しい環境で働き多くが辞めているが、成果を上げなければならない仕事で、やめる人が多いことは珍しくない」
賛否両論あろうともバイデン氏よりは勝負になると誰もが見ているようだ。
では、もしハリス氏は候補となって、選挙に勝った場合、アメリカの舵を取る手腕はあるのだろうか…。
笹川平和財団 渡部恒雄 上席フェロー:
「やってみないとわからない…。ただ、副大統領やってるし、その前に上院議員もやって、もともと検察官で、州の司法長官もやってる、これは選挙で選ばれてやってますから…」
大統領選までに揉まれて成長するので大丈夫というのが渡部氏の見方だ。
一方、かつて民主党陣営として大統領選に協力した経験を持つ海野素央教授は、ハリス氏に大いに期待している。

明治大学 海野素央 教授
「ハリスさんが自分のイメージを変えるのはトランプさんとのテレビ討論会になると思います。今回の(バイデン氏が精彩を欠いた)テレビ討論会の10日前新しいテレビ広告を打った。その広告というのは『トランプは自分のことしか考えていない重罪犯』という…。
にもかかわらず本番でバイデンさんは(そのフレーズを)1回しか使っていない。ハリスさんならおそらく『重罪犯』一点突破でぐりぐり行く、元検事のハリスになればっていう希望が民主党にはある…」
(BS-TBS『報道1930』7月12日放送より)