「ふくら舎」は、沖縄の工芸品の魅力を広く深く知って欲しいと2010年からやちむんを中心に県内外の職人たちの商品を取り扱う。そこが今、力を注いでいる取り組みが、2015年から始まった、琉球ポタリー「温故知新」。

現代のやちむん職人とともに、その技法が途絶えてしまった琉球の古い陶器を復刻させようというプロジェクトだ。

▽桜坂劇場・下地久美子さん
「分厚くて重たくて、“沖縄らしい陶器ですよね”というものとは全く違う世界もあるということを紹介したいし、良いものを求める世の中になっていけば、良いものを作る人がたくさん出てくるという、良い循環になるんじゃないかなと思います」

ーもともと器に関して下地さんは?
「何も…(笑)。仕入れたものを自慢してくるわけですよ、仕入れを担当した特に(劇場の)中江代表が筆頭になって、そしたら、超カッコいいものがあって、1回買ったらずっと買い続けて、気づいたら仕入れもしてて」

取材の日、下地さんは読谷村の工房を訪ねた。

上江洲史朗さん(51)。

5年ほど前に亡くなった先代の父・茂生さんの窯を引き継いでいる。

最大の特徴は、一度焼いた器に絵を付け、再びドラム缶を使った薪窯で焚き上げる「赤絵」の技法。県内ではここにしか残されていない。