既成政党とは様子が違う選挙事務所 ボランティアによる手作り感満載

 東京・市ヶ谷にある選挙事務所へ行ってみてもその「変化」は感じられた。

 ボランティアによる手作り感あふれる事務所で、そこに石丸ファンたちがひっきりなしに訪れる。政党幹部が毛筆で「必勝」などとしたためた、いわゆる為書きなどは無く、全国からやってくる人がメッセージを書いたポストイットであふれていた。

 「石丸さんにより目が覚めた」「日本を変えてください!」「結婚してください♡」などなど。また都内にポスティングするチラシを受け取りに来る人が次々に訪れていた。

 この暑い最中、平均300枚、なかには1000枚のチラシを受け取っては自分の家の近くなどに配布するのだという。実にボランティアには5000人以上が登録、個人献金は2億円以上集まったという。誰もができるわけではないのだが、いわば金のかからない選挙を実践してみせた形だ。

 今回、石丸氏の選挙参謀をつとめたのは選挙プランナーの藤川晋之助氏、東京維新の会の事務局長などを長らく務め、150以上の選挙を手掛けてきたいわば選挙のプロだ。

 そんな藤川氏は石丸氏をこう評する。

 藤川晋之助氏「選挙プランナーとしてやるべきことが少ない、全部自分で決めたがる。それだけ戦略家だし、かなり先を読むことができる稀有な存在」

 そのうえで蓮舫氏を抑え2位となったことについては…

 藤川晋之助氏「本人は満足していないが、事件ですよこれは、ネット選挙が始まり10年の歴史を変えた。改めてYoutubeなどSNSの凄さを知った、私のようなベテランには大変勉強になった」と話した。

 石丸氏の戦略をボランティアやSNS配信チームが支え、大きなうねりができていったということなのだろう。