東京で銀の女子バスケ、今回はいよいよ…

東京五輪で銀メダルの女子バスケットボールは、パリ五輪では金メダルを目指す戦いになる。トム・ホーバス前監督は、インサイドに選手を配置しない5アウトのシステム、スリーポイントシュート、成功率の高いペイントエリア内にシュートを集中させる戦術を徹底。決勝でアメリカに敗れたが日本のスタイルの確立など銀メダル以上の成果を得た。

東京大会後、恩塚亨ヘッドコーチは「走り勝つシューター軍団」をコンセプトに掲げてチーム作りをしてきた。世界は190cm台が顔を揃える中、今回の日本の平均身長は、東京五輪を2cm下回る173.6cm。海外勢との体格差を埋めるべく高めてきたものが、運動量、スピード、スリーポイントなどのシュート力だ。

また、パリ五輪のメンバーは、12人中、東京五輪経験者が9名で残り3名も五輪経験者になっており、その経験はパリの舞台でも活きるだろう。

主将の林咲希は「世界一になって日本に帰ってきます」と宣言しているが、初戦がキーになるだろう。グループリーグ初戦は東京五輪の決勝の相手アメリカ、さらにドイツ、ベルギーとつづく。小兵のスピード軍団としてコートを走り抜き、パリっ子たちのハートを射抜いて悲願の金メダルを獲得し、歓喜のシーンを実現してほしい。