延べ30万人が聞いた 竹内先生の「命の言葉」とは

この年の1月、竹内昌彦さんは東京にいました。地元・岡山だけでなく、全国各地の講演会に呼ばれます。30年間で3000回、前の年も144回の講演を行ってきました。

講演会への移動中も、別の依頼の電話がかかってきます。

(竹内 昌彦さん)
「長門市での講演ですね。これどんなですかね、新山口駅まで迎えに来て頂くのはちょっと遠すぎますか?いいですか?」

日程が合う限りすべての講演に

この時、70歳。79歳になった今でも、日程が合う限り、全ての講演依頼を受けるといいます。

(竹内 昌彦さん)
「『来てください』と言うていただけたらね、有難いことですから行かせてもらいます。いま電話があったのは、山口県長門市のお寺からです」

この日は、千葉県大網白里市の福祉団体が開いた講演会です。講演先は、学校から企業・行政・老人会まで様々です。これまで延べ30万人が、竹内さんの講演を聞きました。

(主催者の男性)
「私、涙を流すことはあんまりないんですけど、その時は涙が止まらないくらい素晴らしい講演だったので、ぜひ皆さんに聞いてもらいたいと思って」

案内してくれる人の肘を掴み、壇上に向かう竹内昌彦さんです。案内をもとに喋るマイクを手で探します。

(竹内 昌彦さん)
「これが机ですね、マイクがこれですね」