目が見えないということ「みなさんと違う人生でした」
「みなさんと違う人生でした、目が全く見えない。もうあの稲光がしても見えない。そんな私たちにとって、世の中はとても優しい。我々を助けてくれています」
「これ、私の携帯なんですけど『ボタン式』です。『5』のボタンにだけ点が出ているの、ご存知です?【画像①】」
「だから『5』が分かれば上が『123』下は『789』と、目が見えんでも正確に番号を教えるし、メールだって書けますよ」


「こういう『喋る時計』ってのもあるんですよ【画像②】。これ一番小さいのを持って来たんですけどね」
竹内先生がボタンを押すと。。。
(時計)
「只今午後1時16分です、只今午後1時16分です」
「まぁ『只今』に決まっとるので、いちいち『只今』言わんでもええとは思うけどね、何べん言うて聞かせてもこれ言わ~ねぇ(一同笑い)」

「このフリカケの袋にも、ここに点字で『ゆかり』って書いてある【画像③上部】こんなものにもね」
「ただ、ちょっとこれは問題がありましてね。この封を切るとね、この点字の『ゆかり』がポロリと落ちるじゃないですか(一同笑い)。これはいけない、と思ったら横にも書いている」

「私が子供の頃には考えられなかった、世の中の優しさですよ」