“千島海溝”周辺に蓄えられたエネルギーが、その力を解き放たれると、巨大な地震につながります。

 
今年、国が公表した予測では、千島海溝周辺を震源とするマグニチュード8.5クラスの巨大地震が、今後30年以内に根室沖で80%程度の確率で発生…。

北海道内の太平洋沿岸に津波が押し寄せ、たとえば厚岸町には、高さ20メートルを超える予測も…。

津波到達の予想CG(厚岸町:提供)


福島県浪江町です。13年前の東日本大震災で、津波による甚大な被害を出しました。

“震災遺構”として大切に保存されている、浪江町立「請戸(うけど)小学校」。6キロ先には、東京電力福島第一原発が見えます。


実は、ここに…津波被害を最小限に抑えるための、ある“切り札”が備えられています。それは北海道の企業が開発した、最先端の技術でした。

三國谷浩司記者
「ここは給食室です、奥に棚が津波で流されているのがわかります」


グラウンドの一角に設置されていたのは、円柱型の格納庫。いち早く津波の動きを捉えるため、最新技術を積んだ“鷹の目”です。