北大大学院・地震火山研究観測センター 髙橋浩晃教授
「東日本大震災クラスのマグニチュード9という超巨大な地震は、約400年間隔で、これまで15回程度起きてきたということが知られています。それから現在400年たっていますので、すでに“満期”を迎えているのではないか…ということがありまして、かなり切迫した状況であると考えられています」


400年間隔で繰り返されてきた巨大な地震。根室沖で発生すれば、北海道の太平洋沿岸に及ぼす、深刻な被害は避けられません。

わずかな地殻変動をつかむことが、いま極めて重要です。


東北大学 災害科学国際研究所 富田史章助教
「ここに置いているのが、海底の地殻変動を計測するために、海底に設置する機材になります。これを船から沈めて、海底の機材と、船の間の距離を『音響測距』で測るというものになっています」


根室沖の海底の、さらに地下深くに計測器を設置。海側と陸側のプレートの間に生じる“ひずみ”から“千島海溝”周辺に蓄積される、地震のエネルギーを調べています。

東北大学 災害科学国際研究所 富田史章助教
「根室沖でいうと、海側のプレートが、年間8から9センチの速度で、陸に向かって動いている」