日本の高校生4割以上がSNSで“裏アカ”

藤森祥平キャスター:
国立青少年振興機構が、日本・アメリカ・中国・韓国の4か国の計1万5000人を対象に「高校生のSNSの利用状況」調査をしました。

4か国のなかで、「1つのSNSで複数のアカウントを使い分けている」と回答したのは日本の高校生が一番多く、54.2%と半数以上だということです。インスタグラムで2~3アカウントを使い分けるなどしているようです。

小川彩佳キャスター:
使い分けるのは難しそうだと思ってしまいます。

プチ鹿島さん:
やり方が分からないので、1アカウントです。新しいSNSが出ると若手スタッフに教えてもらうくらいです。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
番組のスタッフさんは普通のアカウントとは別に筋トレ専用のアカウントで写真をあげたりしているようです。筋トレは同僚には見られたくないそうです。

藤森祥平キャスター:
高校生の子どもに聞いてみたら、「インスタグラム」だけでも3つ持っていました。他にも「X」や「スレッズ」など、いくつかSNSを使っていると言っていました。

小川彩佳キャスター:
どう使い分けているんですか?

藤森キャスター:
具体的には教えてもらっていなくて…あまり詮索するのもどうかなと…。

子どものSNSの利用 親はどう関わる?

「SNS利用」について家庭の対応はどうなっているのでしょうか。

▼フィルタリング機能
日本:20.9%、アメリカ:10.0%、中国:15.1%、韓国:9.0%
▼時間を決める
日本:12.8%、アメリカ:14.3%、中国:52.9%、韓国:16.8%
▼金額を決める
日本:12.4%、アメリカ:19.8%、中国:21.1%、韓国:14.7%

アクセスできるサイトを制限する「フィルタリング機能」を利用している割合は日本が一番高いですが、「時間を決めて使う」や「金額の上限を決めて使う」などは日本が最も低い結果となっています。

小川キャスター:
ルールを作っている家庭はどのくらいあるのでしょうか。

斎藤幸平さん:
日本は少ないのではないでしょうか。藤森キャスターも「あまり“詮索”するのは」と話していましたが、“詮索”ではなく、コミュニケーションだと思います。

藤森キャスター:
「何かあったら」という話はしてますが、最初からガチガチに決めていくのはどうかなと思ってしまいます。

斎藤幸平さん:
日本は話し合いを避けて、フィルタリング機能のような技術で管理できるのであれば、話をしなくていいと考える家庭が多いのではないでしょうか。依存症や裏バイト、児童ポルノといった危険性もありますし、SNSを見ることで影響されて拒食症になってしまう人もいるなど、色々な問題があるように思います。

授業があればSNSを見ませんが、夏休みで一日中家にいることでSNSをずっと見てしまって問題が増えるかもしれません。

「今ならSNSを通じて人に会える」という時期なので、夏休みに入る前に家族でルールを作るといいと思います。

プチ鹿島さん:
うちの子どもは小学校4年生ですが、2日前にスマホを持たせました。「親はどうすればいいのか」と色々な記事を調べましたが、やはり「対話が大事」だという記事が多かったです。

「時間を決めてやろう」と対話、コミュニケーションがあれば、子どもも納得するということです。日本で「フィルタリング機能」を活用している家庭が多く、最初に親が(制限を)かけてしまうというのは、コミュニケーションがない証拠なので、「話し合いましょう」ということでした。