尾道には忘れられない夏があります。悲願の甲子園へあと一歩まで迫った2年前、盈進との決勝戦に唯一、1年生として出ていたのが 土井優史 選手です。

尾道高校 土井優史 選手(3年)
「あのくやしさっていうのは絶対、忘れないものなので…。自分は守備に自信があるので、その守備をこの夏でも見せられたらなと思います」
尾道不動のショート・土井選手。ことしは低反発バットが導入されて「変わる夏」。選手が感じる変化とは?

土井優史 選手
「内野と外野の間に落ちるフライがだいぶ増えてきて、そのフライで勝敗を分けることもあるので、そこは意識して守備の面でも攻撃の面でもやっています」
尾道を率いて22年―。北須賀俊彰 監督(55)は、別の変化を感じていました。

尾道高校 北須賀俊彰 監督
「バットはたくさん振るようにしましたけども、ボールに力を伝えることを例年より数多くできたので、逆に長打も増えたり、打率もそんなに変わっていないですし。周りの人も甲子園出場を期待されていると思いますので、そこになんとかたどり着けるように一戦一戦しっかりやりたいと思います」
また、新チームになってから「野球部の髪型は自由」に変わりました。キャプテンとして、キャッチャーとしてチームを支える 富島海翔 選手は…

尾道高校 富島海翔 主将(3年・捕手)
「少し、やっぱり “色気づいてしまう” 部分があると思うんですよ。伸ばした以上、負けられないし、私生活ひとつの行動にも責任があると思ってやっています」

練習が終わると選手たちの大半は、船に乗って対岸の寮へ―。

富島海翔 主将
「風に吹かれて、気持ちのいい時間です」
― 潮風に髪がなびくようになりましたね。