「分解されにくい」「体内に蓄積されやすい」「遠くまで移動する」

 PFASの摂取によって急性症状が出ることはないということですが、“やっかい”な点が3つあります。

 (1)分解されにくい
 PFASが自然界(土壌・水)で半減するまで50年以上かかると言われています。分解されにくいことから、PFASは『フォーエバー・ケミカル』=『永遠に残る化学物質』と呼ばれることもあります。同じように自然界から消えにくいとして使用禁止になった『ポリ塩化ビフェニル』(絶縁体などに使用された)は10~20年で半減すると言われています。

 (2)体内に蓄積されやすい
 PFASが体内から排出され半減する期間は3~5年と言われています。また、妊婦から胎児へ、へその緒を通して約3割の濃度で伝わってしまうことも確認されているということです。

 (3)遠くまで移動する
 水に溶けやすく海から広がり、魚介類から検出されることもあるということです。さらに、ガス状になり空気に乗って遠くまで広がるということです。

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 ヨーロッパではPFAS全体を規制する流れになっています。