■ブラジルの教団イベントにも国会議員「旅費一部出してもらったかも…」

2018年にブラジルで行われていた、旧統一教会の創始者・文鮮明氏が創設した「天宙平和連合(UPF)」主催のイベント。韓鶴子総裁の演説を聞き入る出席者の中に、4人の国会議員がいました。
田畑毅衆院議員(当時)、江島潔参院議員、原田義昭衆院議員(当時)、穴見陽一衆院議員(当時)です。原田氏はこのイベントの2か月後に安倍内閣で環境大臣に就任しました。当時、自身のSNSには。
原田義昭衆院議員のSNS
「最後に巨大なサッカースタジアムを会場に南米地区全体の大会が圧巻に終わり、さすがに宗教関係の集まりと感心した」

原田衆院議員は私たちの取材に参加した理由をこう説明しました。
原田衆院議員
「当時としては旧統一教会のイベントだから参加したという気持ちではなく、外交を専門にやっていたので政治家として真面目に仕事しようという思いで参加した」
旧統一教会の関連イベントとは思わずに参加したといいます。旅費については。
原田衆院議員
「一部出してもらったかもしれないが、わからない。ある程度、蓄えもあるので自分で出したかもしれない」
現職の江島氏は8月1日に配った旧統一教会との関係を尋ねたアンケートに未だ回答しておらず、17日、事務所に改めてこのイベントについて確認すると「本人は国内出張中で連絡が取れない」としました。
■関連イベントへの出席・祝電「被害者をさらに拡大させる」
教団の被害弁護団をつとめる紀藤正樹弁護士は、関連イベントに出席・祝電を送ることの問題点を指摘します。

紀藤正樹弁護士
「対外的には(イベントに)お墨付きを与えるのと同時に、信者たちに対して士気を高揚させて、さらに活動を邁進させるという効果を生みますので被害者救済をしている立場からみると、被害者をさらに拡大させるということでやめていただきたい」
今回、続々と明るみに出た教団との繋がり。当事者からは「関連団体とは知らなかった」などの説明が相次ぎますが、自民党議員の元関係者はこう証言します。
自民党元関係者
「どういう団体で、どういうところかを確認したうえで、祝電を打ったりというのは常識ですから、政治家の事務所としては。知らないというのはありえない。(議員本人が)自分もどういう団体かわからないところに参加するなんてありえない」

















