7月1日で能登半島地震から半年ですが、石川県・珠洲市では今も多くの住宅が崩れたままになっている他、一部地域では断水が続いています。現地を取材した井上貴博キャスターの報告です。
今年1月1日。地震発生時の様子をドライブレコーダーが捉えていました。そして、揺れ始めからおよそ30秒後。前方にある住宅が土煙を上げて崩れ始めます。
あれから半年。今も住宅は崩れたまま残されています。
井上貴博キャスター
「このあたり一帯がドライブレコーダーに映っていた場所です。もう全く分かりません、手つかずの状態です。そして、後から災害廃棄物を横に寄せたんでしょうね、覆い被さるようにがれきが散乱しています。このあたりも解体作業が進んでいかないんですね」
石川県の発表では、半壊以上の被害を受けた住宅などを自治体が解体する「公費解体」の申請棟数は2万865棟。そのうち解体が完了したのは911棟。申請された数の4%にとどまります。
江畑秀國さん
「これも板、全部外れてたんですよ」
この地域に住む、江畑秀國さん(80)。地震の直後、この地域一帯は津波で浸水し、父親から受け継いだこの自宅も1階部分が水に浸かりました。
案内されたのは、キッチンです。今も仮設住宅に入れず、避難所で暮らす江畑さんは、この家をリフォームして住み続けられるよう毎日のように通って手入れをしています。
しかし、未だ水道が復旧しておらず、費用面での見通しも立っていないのが現状です。
井上貴博キャスター
「これからもここに住み続ける?」
江畑秀國さん
「一応、住みたいと思っています」
井上キャスター
「それは珠洲が好きということ?」
江畑さん
「そうですね」
井上キャスター
「珠洲の良さをどういう所に感じている?」
江畑さん
「能登は優しや土までも」
地震から半年たった今も課題は多く残っています。
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