意見が分かれる子もどのワクチン接種 判断材料は・・・

意見が分かれる子どもへのワクチン接種。

「努力義務化」という今回の方針転換にはどんな理由があるのでしょうか。

小児科医が所属する日本小児科学会は、これまでは「接種の意義あり」としていましたが、
8月10日からは「接種を推奨」に変わりました。




「メリットがデメリットを上回ると判断したから」ということをその理由としています。



メリットは、オミクロン株への重症化予防効果が挙げられます。

オミクロン株が流行してから、子どもの重症者が増えて死者も出ています。

一方で、ワクチン効果が高まっているというデータもあり、イタリアでは重症化予防効果が41%を超えているというデータ、シンガポールでは入院予防効果が82%というデータが示され、メリットとしてこういった効果が期待できるのではないかとされています。


デメリットとしては、ワクチンの接種後の副反応の懸念です。

岡山県などがまとめたデータでは、5歳から11歳の子どもの2回目のワクチン接種後の副反応として、接種部位の痛みが64%となったほか、倦怠感、筋肉痛発熱などが報告されています。