左:検察、右:弁護人(6月4日、札幌地裁)

 このあと、検察と弁護人、どちらも裁判員裁判となる瑠奈被告と修被告の公判も見すえて、いびつな親娘関係、瑠奈被告が男性を殺害した動機などについて指摘。

 そこで一致したのは、瑠奈被告が女装していた被害男性に避妊具なしで性交されるなどし、トラブルになったことが事件の発端である点。

田村瑠奈被告

 検察は、その怒りなどから、殺害だけでなく、もともと人体に興味があった瑠奈被告が遺体を解体して弄ぶことを企て、修被告も容認して協力と指摘。

 これに対し弁護人は、修被告の無罪主張を視野に、両親には瑠奈被告と被害男性がSMプレイをするという認識しかなく、殺害は、瑠奈被告が自宅に頭部を持ち帰って初めて知ったなどと主張していました。