ブラジル第二の都市・リオデジャネイロは、2012年に世界遺産になりました。世界遺産としての正式名称は「リオデジャネイロ:山と海の間のカリオカの景観」。カリオカとはリオデジャネイロ生まれの人のことで、「リオっ子」みたいな意味です(ちなみにサッカーのラモス瑠偉さんの愛称が「カリオカ」なのは、彼がリオデジャネイロ出身だからです)。
奇岩と海に囲まれた大都市

リオデジャネイロは元々、海岸沿いに湿地と山が連なる地形で、入植したポルトガル人が海と湿地を埋め立てて都市を作っていきました。世界遺産になっているのはこの100年くらいの間に作られた比較的新しい都市部で、ポルトガル人ではなくネイティブのリオっ子たちが山の間の湿地と海を埋め立てて作った都市景観・・・といった意味が世界遺産の名称に込められています。

今年、番組「世界遺産」でも撮影したのですが、海からすぐに奇岩の山々がそびえ、その間を縫うようにビルが林立するという不思議な景観でした。この自然と都市が融合しているところが評価され、世界遺産になったわけです。