
渡辺徳江さん:
戦争自体が嫌だ。あんな世の中になってもらいたくない。

渡辺さんは空襲の被害を免れ終戦を迎えましたが、兄の一(はじめ)さんが戦地だった中国で亡くなったことを知らされました。

渡辺徳江さん:
すごく優しい、大好きな兄だった。ぐずったりするとそういうことはいけないよと優しくなだめて(くれた)
8人兄弟の末っ子だった渡辺さん。一さんは出征してからも気遣ってくれました。

渡辺徳江さん:
末っ子で甘えん坊だから戦地から心配して手紙くれたんですけど。ただ悲しくて泣いてた。もう会えないんだから。あんないい兄がなんで殺されなきゃならなかったのかしら…
戦争で家族を失う悲しみを知る渡辺さん。

戦後77年の今年。伝えたい思いがあります。

工場に学徒隊として動員 渡辺徳江さん:
もういやだね、家族をとられて、出征するときの嫌なことね。戦争だけはやってもらいたくないね、みんな不幸になるんですもの。














