
渡辺徳江さん:
バーン、グーン、飛行機の下がってくる音とバラバラという音がしましたね。
この日、休みだった渡辺さんは、工場から歩いて10分ほどの場所にあった自宅にいました。そこで米軍の戦闘機を目撃。吉田空襲です。

渡辺徳江さん:
向こうの空から武蔵航空を機銃掃射で爆撃。恐ろしくなって布団被って机もぐってました。

米軍の戦闘機2機による襲撃。工場にいた15歳から39歳の工員12人が犠牲になりました。
渡辺徳江さん:
怖かったですね。どうしようもない。
12人の犠牲者を悼むため富士吉田市竜が丘には石碑が建てられています。
悲惨な吉田空襲からおよそ2週間後、終戦を迎えますが渡辺さんにさらに悲しい知らせが届きました。