人体に有害な可能性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFAS」について、内閣府の作業部会は政府として初めての健康への影響に関する評価を示しました。
PFASは人工的に作られた1万種類以上の有機フッ素化合物の総称で、高濃度のPFASが検出された自治体から健康への影響を調べてほしいという声が上がっていました。
これを受けて、内閣府の食品安全委員会の作業部会は健康への影響について去年2月から科学的な知見を集め、議論を行っていて、きょう、初めての評価書の案をとりまとめました。
評価書の案ではPFASのうち、PFOSとPFOAについて、動物実験では出生児の低体重などへの影響が認められるとしました。
また、評価書の案ではPFOSとPFOAについて、動物実験の結果から、毎日摂取しても生涯にわたって健康への影響がないと推定される1日の摂取量は、体重1キロあたり20ナノグラムが妥当としています。
作業部会は「関係省庁では今回設定した摂取量を踏まえた対応が速やかに取られることが重要」としていて、水道水などのPFAS濃度の基準値の策定などが期待されます。
注目の記事
うどんを食べて育った「讃岐うどん雲丹」?!不思議な “食事シーン”をご覧あれ 水産科の高校生が飲食チェーンと共同研究し商品化【香川】

『あの外国人女性はどこに?』1970年万博パビリオンで忘れられない出会い 77歳男性の願い叶うか―― 55年ぶりの万博で起きた奇跡に密着

「ママ、涙が止まらなかったんだよ」2歳の娘にいつか伝えたい 消えたぬいぐるみ「コアちゃん」のこと 40軒の聞き込みとSNS、海を越えた宝探しが繋いだ“再会”

父親の腎臓を移植した男性 「使命感で」体育教師の夢捨て人工透析の技士に 31年後に再発、また透析生活…次に命をつないだのは-

原因はまさかの“ヘビ”…変電所内で体長約1.5m、焦げた状態で見つかる 県西部で約7100世帯の停電 富山

【1300年ぶり天体ショー】“一生に一度の輝き” 緑に光る“レモン彗星”最接近へ 島の天文台館長が伝授「日の入り後1時間」の勝負

