松の木に火をともして先祖を迎える、宮古市のお盆の風習「松明かし」。

演奏会に足を運んだ人から「災害公営住宅に入ったら松明しができなくなった」と聞いた小野寺さんは、この地域のお盆の風習を歌にしました。

(小野寺智子さん)
「この活動は私のライフワークで、震災という大きい出来事があった後に、これは生きてる間に自分の仕事、自分の音楽性で何が伝えられるかなっていうライフワークです」

被災した地域に寄り添うGraziaの演奏会は、避難生活で離れ離れになった人たちがつながりを取り戻すきっかけにもなりました。
(野崎千賀子さん)
「私たちが行く。そうするとそこの集会所に皆さんが来れる方だけでも集まっていらして、それでちょっとでもそこでお話をして繋げていく」
震災の発生から時が流れても、3人の音楽が持つ役割は今も変わりません。
(訪れた人は)
「畑にいだったけどね。思い出して急遽遅くなったけどね。来てよかったです」
「いいですね、いっつも家に一人いるから」
