「法案を通しても虚構の充実感しか残らないのでは」
小川彩佳キャスター:
政治資金規正法改正が19日、ついに成立ということになります。

慶応大学医学部教授 宮田裕章さん:
この案件に関しては実態解明も大事ですが、やはり再発防止ですよね。
これまで派閥の解散などいろいろ打ち出されてきたのですが、本命中の本命である今回の改正案が、もうすでに抜け穴だらけという指摘はあります。これをこのまま通して本当に意義があるのか、今一度問わなければならないでしょう。
国民の視点だけではなく自民党の視点からしても、これを通しても批判されるだけで国民は評価せず、得をしません。法案を通すことは、確かに議員や政党の成果になりますが、今回は虚構の充実感しか残らないのではないかというところです。今一度、考えてもらいたいと思います。
小川キャスター:
実態解明も再発防止も、どちらも本質に切り込めないままとなってしまっています。
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<プロフィール>
宮田裕章さん
データサイエンティスト
慶応大学医学部教授
科学を駆使して社会変革に挑む