家事分担の“モヤモヤ”、正体は…?
男女間の家事分担の“モヤモヤ”は一体どこからくるのか?
永井教授に尋ねてみました。
日本女子大学 人間社会学部社会福祉学科 永井暁子教授
「今モヤモヤしている問題って、モヤモヤしているのは女性だけ。『女性の問題』なんですよね。
男性に当事者意識がなく『女性の問題』となってしまっているから、やっぱりモヤモヤするんだと思います。
ですので、これを女性の『私の問題』『妻の問題』ではなく、男性も『我が家の問題』として捉えていく必要があるのではないでしょうか」
『女性の問題』から『我が家の問題』へ―。それはつまり、“おふくろの味”も変化していく必要があるということ。

「“おふくろの味”って、哀愁や懐かしさもあって決して悪いものではないと思うんですけど、これからは“おふくろの味”ではなく『我が家の味』にしていけば良い。
“我が家のカレー”はお父さんのカレー、”我が家の煮物”はお母さんの煮物…というように、我が家の料理を作っていけばいいのではないでしょうか」
家庭内だけで完結させるのではなく、「料理代行サービス」のように料理そのものを外注するという手段も普及してきた今の時代。
いずれにせよ、性別に関わらず、各々が当事者意識をもって家事に取り組んでいく必要がありそうです。