新潟県で一番少子高齢化が進む町で…

阿賀町は65歳以上の高齢者の割合が51.5%で、新潟県内で一番高齢化が進む町となっています。その未来を担う子どもたちから言われた「阿賀町には何もない」。
佐藤さんはかなりのショックだったと振り返ります。

阿賀町まちづくり観光課 佐藤高博さん
「阿賀町は自然が豊か。それを子どもたちに知ってもらいたいとあらためて思いました。なので、遊びながら学べる。実際に見て、これがそうなのかということも知ってもらいたいです」

佐藤さんの思いから生まれた「阿賀るた」。
2022年に第1弾として「きのこ編」が発売されると密かなブームとなり、今年4月、第2弾として誕生したのが「春と秋のめぐみ編」です。

では、阿賀町の山には一体どんな山菜が生えているのか…
5月中旬、かるたの監修者・東蒲自然同好会の渡部通会長(75)と佐藤さんに案内してもらい、山に向かいました。

向かったのは、阿賀町役場から30分ほど車で走った山中にある人工の湿地「たきがしら湿原」。
ここに、誤って採って食べると危険な山菜があるというのです。

東蒲自然同好会 渡部通会長
「これです。フキの葉っぱと間違って食べてしまうことがあるのですが、中毒症状を起こしてしまいます」