“毒レベル3つ”の危険なヤマウルシ

渡部さんが教えてくれたのは“ヤマウルシ”。
“どくろマーク3つ”の危険な植物なのです。

東蒲自然同好会 渡部通会長
「みなさんご存知かもしれませんが、これは触るとかぶれてしまうウルシです。実は天ぷらなどで食べるとおいしい“タラの芽”が採れるタラの木と似ているんです」

触るだけでなく、過敏な人は近くを通っただけでもかぶれてしまう人もいるという“ヤマウルシ”。タラの芽と間違って採ってしまい食べて食中毒に…そんな事例が過去にあったと言います。

一方、タラの木の特徴はその枝ぶりだと渡部会長は話します。

「タラの木は枝にトゲがたくさんあります。軍手をしないと痛くて触れない。一方、ヤマウルシはすべすべです。こういう特徴があるので、気を付けてほしい。私は幸いにも誤って食べったことはないですが、誤って食べた方の話を聞くと、様々な部分が痛くてかゆくて、どうしようもなかったということなんです」

ヤマウルシの“毒レベル”は最高の3。十分注意して、春先のタラの芽を楽しんでほしいと渡部さんは話します。

「やっぱりタラの芽はおいしいですからね。ただ山には地権者、所有者がいますし、毒がある植物もありますから、採るときには気を付けてもらいたいですね」