(児童)「相談しやすい。いろんな先生がほめてくれるので、うれしいし楽しい」

導入した大山昭二校長です。これまでの学級担任制は教員への心身の負担が課題だったと話します。

(大山昭二校長)「小学校の教員は1人で授業をして、1人で保護者対応をする。最終的にすべての責任をに1人にしているのでは、ということが校長としての反省があった」

文部科学省の調査よりますと、小学校教員の平均在校等時間は10時間から11時間と、長時間労働が課題となっています。

定年前の早期退職の割合は12年前は33%でしたが昨年度は47%。また、病気で辞めた人で「精神疾患」を理由にあげた人は60%から75%に増えています。

チーム担任制では、業務の分担でうまれた空き時間に、これまで放課後に行っていたテストの添削や準備などを進められるといいます。また、精神的負担も軽くなり、休みをとりやすくなるメリットも…。

(小田ひとみ先生)「前は自分の学級があるから休めなかったけれど、今は同じチームの先生がいるから頼みやすくなった」

教員1年目の瀬戸山泉生先生です。プールの授業で、別の担任が指導する様子を熱心に見つめます。

(瀬戸山先生)「体育のやり方とか今まで勉強したことがなく、何をして良いか分からなかったが、チーム担任制になってから一緒に授業をすることもあり、横で先輩の姿を見られて助かる」

若手と、ベテランが一緒にクラスを担任することで、人材育成にも繋がっています。複数人で児童を見るからこそ重要になるのが、先生同士の細やかな情報共有です。

そこで…