プロの添乗員が一目惚れ「これからは、これだ!」
「ある旅行で、チェックインの際にフロントにノートのような物を手渡しているお客さんに気が付きました。『何をお渡したのですか』と聞いた答えが手帖だったのです」静岡市の大手旅行代理店で長年添乗員を務めた扇(おおぎ)英樹さん(67)は、そのお客さんに「旅行に行くたびに手帖に記入してもらっている」と教えてもらいます。そして、それぞれの旅館やホテルのスタッフが、土地に伝わる詩歌や、施設が掲げる「おもてなしへの考え方」などが手書きされたページを見せてもらったそうです。「それまでは国内外各地に添乗するたびに地名の入ったキーホルダーなどを買い求めていたのですが、手帖を知り、集めるならこれだと思いました」ときっかけを語ります。
