“路面電車の街”・広島市では、ほかの街では見られない “掟” が存在します。


その “掟” を知らないと…。


「危ない!」

広島の街で行きかう車と電車、歩行者が平和に共存するために、それは決して無視できない、絶対の “掟” なのです。


街の人たち
「ほかの地域だと、こういう電車と車が並走することって、あんまりないと思っていて…」


「市内とかは怖くて運転しないです」


お盆に久しぶりに広島市内に足を踏み入れる市外・県外・海外のみなみなさま、ハンドルを持つ前によ~くお控えなすって。きょうは、広島の道路の “掟” を覚えてもらいますけえのう。

JAF(日本自動車連盟)が広島市内の人を中心に164人にとったアンケートです。


「あなたは車の運転中に路面電車と接触する恐れがあるなど、『ヒヤッ』とした経験はありますか?」という質問に、3割の人が「ヒヤッとしている」そうです。

路面電車を運行する広島電鉄がまとめた過去5年分の事故の数です。


ほとんどは走行中の路面電車と車の接触事故で、毎年、30件以上起きていることがわかります。また、その多くが、後ろから来る電車に気づかずに車が右折してしまった場合だということです。


そんなことにならないように、今一度、広島の “掟” をおさらいします。

JAF 広島支部 事業課 田中 浩司 課長
― よろしくお願いします。
「いつもどおりの運転をしてください」


広島の道を知り尽くし、講習会などで広島の “掟” を伝導するJAFの田中さんとともに広島の街を走りました。

稲荷町交差点


まずは広島駅の近くの稲荷町交差点。片側5車線の道路と路面電車が交差する大きな交差点です。こうした道路で右折するときには…。