6号車~1号車はどうなっている?順番に取材

 新幹線のお医者さんとも呼ばれるドクターイエロー。線路や電気設備の健康診断をするため走りながら検査する列車です。走行速度はお客さんを乗せている状況とほぼ同じ時速約270km。車両は7つあり、それぞれに違った役割があるといいます。

 応接室として使われている6号車で気になっていたことを聞きました。

 (JR西日本・新幹線鉄道事業本部 赤塚繭子さん)
 「(Qドクターイエローはなぜ黄色?)白地に青いラインっていうものが一般的に営業列車に使われているので、黄色にすることでお客さまが乗る列車じゃないよっていうことをわかりやすくするようにとか。諸説あるようです」

 5号車にやってくると突如、謎の階段が出現。階段の上には座席が1つ。

 ここは電線から車両に高圧の電気を送るパンタグラフを観測する場所。目視で接触状態に問題がないかなどを確認することができるのです。

 続いて4号車へ。ここはドクターイエローの心臓部だということで、検測したデータが集約される場所なんだそうです。

 モニターをじっと見つめる3人組。何をしているのでしょうか。

 (レールテック・技術リーダー 曽根研志郎さん)
 「レールの状態を、ゆがみ・ねじれなどを収録して、線路に異常がないかを確認しています」

 異常があればすぐに指令所へ報告する必要があるため、検測中は絶えずチェックしているのです。驚くべきはその細かさ。

 (レールテック・技術リーダー 曽根研志郎さん)
 「ミリ単位で測定しているので、コンマ何ミリという差が出てくるという感じですね。気は使います。ずっと見ていますね」

 他には、3号車でも、5号車と同じパンタグラフを確認することができます。

 2号車には電線から流れる電圧などを確認できる機械を配備。

 1号車では無線や信号などに異常がないかチェックしています。