店は川崎駅近くのビルの地下1階です。
開店と同時に多くの客が訪れ、1時間と経たずに満席に。
客「(お酒は)なにがいい?」楠さん「白菊がいいですよ」客「じゃあそれで」
次々に注文の入る能登の日本酒や焼酎。魚などの食材も能登から取り寄せました。
お客さん「純粋に応援したいなというのと、みんなにもっとここに来てもらいたいという思いで来た」「なんか能登の味だなという感じがしておいしい」
亡くなった長女・珠蘭さんが中学生だったとき、3年間担任を務めた男性も訪れていました。
珠蘭さんの中学3年間の担任・中野裕太さん「優しい子だった。周りを見て動いて。お父さんのスタートの日だと思って駆けつけたいなと思って来た」
閉店時間を過ぎても賑やかな声に包まれる店内。初日を終えて楠さんは、輪島に戻りたいという思いを強くしたといいます。
楠健二さん「久々に忙しい思いをした。商売としてはいいスタートだと思う。とりあえず一歩踏み出せたかな。(川崎の店は)支店だね。本店はあっちにつくらねえといけねえじゃん。最後には戻ろうと本当に思っているし、きょう改めて思ったかもしれない。あしたは2ページ、あさっては3ページ。何ページもめくって厚い本になったら、そのころに多分輪島に戻れるのかな」
いつか輪島へ戻る日まで、店には「復興中」の看板が掲げられています。















