能登半島地震で隣のビルが倒壊し居酒屋が押しつぶされ、建物の中にいた妻と長女を亡くした男性は、最愛の家族を失った悲しみを胸に、10日神奈川県川崎市で店の営業を再開しました。

「やるしかない」決意の再出発です。

多くのお客さんが祝う中、川崎市で居酒屋をオープンさせた楠健二さん。

楠さんは、石川県輪島市河井町で2018年から妻・由香利さんと居酒屋「わじまんま」を営んでいました。

元日の地震で、河井町では7階建てのビルが倒壊しましたが、わじまんまはその隣でした。店は倒壊したビルの下敷きになりました。

由香利さんと長女・珠蘭(じゅら)さんはがれきに体を挟まれ、救出活動は思うようにはかどりませんでした。