「抗原検査キット」ネット販売解禁…欧米と比較し「遅い」

ーーー現在、新型コロナの抗原検査キットは医薬品医療品に分類されていて、薬局で薬剤師から使用方法など説明を受ける必要があります。発熱外来のひっ迫を受けて、政府はネットでの販売を8月中にも解禁する方向で検討しています。抗原検査キットと言われているものは売られてはいますが、政府や厚労省が認めるものが解禁されたということで、このことについてどういうふうに思われますか?
「解禁されたことは非常に市民にとっては検査へのアクセスが高まるので、非常に良いことだと思います。そもそも薬局で売ることもできなかったものが“医療用の検査キット”なので、それをようやく前回の波で『やっぱり需要に押されて仕方ないね』ということで、どちらかというと国はしぶしぶ認めたと思いますが、それで広げた。今回もこの波の山でしぶしぶインターネットでも解禁するという、どちらかというと解禁に関しては控えめな方針だと思います」

ーーー先生にとってはかなり時間がかかったなという感じですか?
「もう欧米では1年半以上前から、全ての人が、受けたい人がそこら辺のポストでこういう検査にアクセスできたんです。日本はそれをずっと限ってきたわけですから、欧米がその検査の数を『あまり意味がないよね』ってやめてきたときに日本はこれを解禁して、やっぱり時期がもう遅いですよね」