5月31日(金)ソフトバンク 2-1 広島
石田充 アナウンサー
舞台を福岡に移してセ・パ首位対決。まずは金曜日、交流戦で打ちたいと言っていた 菊池涼介 選手。

天谷宗一郎 さん
「どんどん行きます」と言っていた男ですから。ナイスバッティングですよね。
石田充 アナウンサー
相手は防御率1点台、モイネロ投手から先制ホームラン。福岡も真っ赤に、バックネット裏も赤く染まっていましたが、そのファンを沸かせます。そして、大瀬良大地 投手、防御率1点台の右腕。初回、内野陣の乱れもあって同点に追いつかれましたが…

天谷宗一郎 さん
そうですね。ただ今シーズン、ストレートが非常にいいです。ストレートがいいからこそ、このカットボールが効きます。
石田充 アナウンサー
初回のピンチをしのぐと、ここからはモイネロ投手との投手戦。5回にはピンチでパ・リーグの打率トップでホームランもよく打っている 山川穂高 選手との対決。ここはサードライナー。
天谷宗一郎 さん
ナイス。(小園選手の)ポジショニングもよかったです。
石田充 アナウンサー
集中力ある、みごとな守りでした。7回は、もう大瀬良投手の表情を見てください。
天谷宗一郎 さん
いいです。腕の振りも強いです。やっぱりストレートで押すところは押しています。
大瀬良大地 7回 球数107 被安打4 失点1 自責点0
石田充 アナウンサー
大瀬良投手は自責点ゼロ、防御率セ・リーグトップに躍り出るという内容の濃いピッチングでした。
2番手は 島内颯太郎 投手。失点ゼロが最近は続いていたんですが、ランナー3塁のピンチを招いてしまいます。ここで渾身のストレートを犠牲フライに…
天谷宗一郎 さん
詰まらせるかなと思ったんですけれども意外に飛んでいる。やっぱり、これがパ・リーグの首位を走るソフトバンクの強さなのかなってすごく感じました。
石田充 アナウンサー
初戦はロースコアの展開、落としてしまいました。
6月1日(土)ソフトバンク 2-0 広島
石田充 アナウンサー
迎えた土曜日です。今シーズン、2度目の登板の 玉村昇悟 投手が、しっかりゲームメイク。6回2失点、自責点ゼロ。

玉村昇悟 6回 球数103 被安打6 奪三振5 自責点0
天谷宗一郎 さん
しっかりとていねいに投げていましたし、低めというところを徹底して投げてましたよね。

石田充 アナウンサー
そして、サウスポーで魅せたのが、森浦大輔 投手でした。全球、いきましょう。バッター・柳町達 選手にストレートのストライク、カーブでストライク、カーブで三振。続くバッターは 佐藤直樹 選手。カーブ。これ、ボールゾーンに投げているんです。ボールゾーンに投げている。でも振ってストライク、2者連続三振の後、最後のバッター・今宮健太 選手を2球で追い込むと、見逃し三振。9球で3つの三振を奪うナイスピッチングでした。しかしながら、ソフトバンク投手陣の前に得点が奪えず、2対0の完封負けでした。
6月2日(日)ソフトバンク 5X-3 広島
石田充 アナウンサー
意地を見せたい第3戦は、3点を追う9回。土俵際でした。しかし、相手サウスポー、開幕から防御率0.00、左バッターに1本もヒットを打たれていなかったヘルナンデスから左バッターの 小園海斗 選手がヒットで出塁するんです。

天谷宗一郎 さん
うまく打っています。
石田充 アナウンサー
そして、スタメンマスクの 石原貴規 選手が、意地のヒット。
天谷宗一郎 さん
難しいボールですけど、うまく打っています。体を回転、くるっとさせています。
石田充 アナウンサー
2アウト、土俵ぎわギリギリのところで 田中広輔 選手。

天谷宗一郎 さん
すばらしい(ホームラン)です。打席に立ったときに自分でプランを立てたと思うんですけども、それを実行する “実行力” ですよね。本当にすばらしいバッティングだったと思います。
石田充 アナウンサー
スタンドは大盛り上がり、涙が出るぐらいの一発でした。しかし、その涙は最終的には “くやし涙” になってしまうという結末(島内颯太郎 投手がサヨナラ・ツーランホームランを浴びる)。
天谷宗一郎 さん
これは 近藤健介 選手がうまく打ってきました。
石田充 アナウンサー
結果的には福岡では勝てずに地元に帰って、切り替えて、4日からがんばりたいということになりました。
しかしながら福岡で歴史が生まれました。カープ恒例、おなじみのTシャツが販売されます。NPBで19人目。森浦投手が、3者連続3球三振。これだけ数字が刻まれるTシャツが出るなんて。4日まで購入できます。

青山高治 キャスター
「三」が3つも載っています。
天谷宗一郎 さん
これは珍しい記録ですから。森浦投手が快挙を成し遂げた福岡のピッチングでもありました。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)