M6.0なのに「M7.4」予測 緊急地震速報なぜ広範囲に?

気象庁は3日、地震波を検知した5.3秒後に、東北から近畿にかけての広い範囲に緊急地震速報を発表しました。

予測された地震の規模は「M7.4」で、震度は石川県能登で震度6弱~7程度、新潟県上越で震度5強~6弱程度、東京23区でも震度4程度でした。

ただ実際の地震の規模は「M6.0」で、緊急地震速報の発表対象となる「震度4以上」を観測したのは、石川県能登と新潟県上越・中越に留まりました。

このことについて、気象庁地震火山部の原田智史地震津波監視課長は3日午前8時半から開いた記者会見で、精査中だとしたうえで「極めて短時間に同じ場所で地震が複数発生したらしいことが分かっている。それが何らかの原因で緊急地震速報のマグニチュードが大きく出てしまった」と述べました。

会見する原田地震津波監視課長=3日午前8時半ごろ

緊急地震速報には、ごく短い時間に複数の地震が同時に起こると、地震の波形を切り分けることができず、1つの大きな地震として認識してしまう技術的な課題がありますが、速報を見聞きした場合は、テーブルの下に隠れるなどして、身の安全を確保するように心がけてください。