ことし3月、名古屋市内にオープンしたこちらのおむすび屋さん。ここには、おむすびを食べる子どもたちを笑顔にするある「思いやりの仕組み」があります。
(小学3年生)
「いただきます。おいしい! 元気になる」

名古屋市中区栄のホテルの1階に、ことし3月にオープンしたおむすび屋「まんまる村」。お母さんと一緒に店を訪れた男の子。おむすびを買うときに使ったのは、店の壁に貼られたその名も「お互いさまチケット」。チケットには1枚1枚、メッセージが書かれた付せんが貼られています。
(店員)
「『召し上がれ』と書いてある」


この「お互いさまチケット」、一体どういうものなのか聞いてみると。
(まんまる村 伊藤麻美代表)
「子どもたちにおいしいご飯を食べてほしいと思う大人たちが『お互いさまチケット』を買い、子どもたちが使って、自由に食べてもらうという仕組み」


店を訪れた人が、誰かの代わりに500円か1000円のチケットを購入し、大学生までの子どもはそのチケットを使って、「無料」でおむすびを食べることができるんです。おむすびを食べた男の子のお母さんは。
(男の子の母親)
「本当に助かる。シングルマザーで働いていて忙しくて、どうしてもご飯が遅くなるときに『助けて』と言える環境がすごく幸せ」
