石川祐希、髙橋藍の考える日本の強み

男子日本代表を牽引する石川と髙橋が考える日本の強みとは。「スパイク」、「レシーブ」、「ブロック」、「サーブ」の4つの札から一つだけ選んでもらった。

近藤:せーの!(髙橋は「サーブ」、石川は「レシーブ」の札を挙げた)

髙橋:うわ、そっちか。

石川:俺もサーブか迷った。

髙橋:僕も「レシーブ」と「サーブ」で迷ったんですけど、レシーブがいいのは、日本の強みとして元々あるのかなっていう。ここ数年、すごいサーブが強くなって、そこから日本のレシーブ力を生かせてるので、サーブが強くなって世界との差も生まれてきたってところでは、サーブなのかなって思いましたね。

石川:僕も一緒の意見というか、多分彼と逆になるんですよ。サーブはそれなりに個人技でサーブが強い選手は今までもいたかなと思ってるんですけど。レシーブに関しては、彼もそうですし、リベロの選手も他の選手もだいぶ上がってきたから、サイドアウトが簡単に取れるようになって、プラスでサーブは元からいいので、それでブレークできるのかっていう感じですね。

石川と髙橋の対談前に、西田有志(24)、宮浦健人(25)、山本智大(29)、大塚達宣(23)、関田誠大(30)、髙橋健太郎(29)の男子日本代表6人にも同じ質問をすると全員一致の「レシーブ」だった。

髙橋:すごっ。うわ、「レシーブ」挙げとけばよかった。めっちゃ迷ったんだよ。

石川:ほら(笑)

近藤:これだけバラバラに聞いても皆さん「レシーブ」と挙げるくらい、やはり日本代表には大きな武器となっているんでしょうか?

石川:そうですね。「レシーブ」は一つの武器になってるし、そこが崩れたらやっぱり勝てないので。「サーブ」、「ブロック」、「スパイク」に関しては、海外のチームは基本いい選手はいいんですよ。でもレシーブがすごいいいチームってなかなかいないので、そこが僕たちの強みとして挙げられるのは強いなと思います。

近藤:日本代表はレシーブをどの海外の国よりも最後まで取りに行くなと、見ていて感じるんですが、そこについてはいかがですか?

髙橋:執念というか、ボールに対する執着は全然違うなって僕も感じますね。やっぱり海外の選手だと諦めてしまったりとか、スピード感も全然違ったりするので。日本選手はやっぱりそこのボールを落とさないっていう気持ちに対してはもうどこにも負けてないなと思いますね。

近藤:でも、サーブももちろん日本代表の強みですよね。

髙橋:サーブもそうです。レシーブは僕の中でもう当たり前だと思ってる。もう強みとしては当たり前、レシーブは日本は強い。はい、ちょっと何か挽回しとかないといけない(笑)レシーブは強いんです。

近藤:これだけみんなが同じものを挙げるということは、それだけもうチームがまとまってることを表していますよね。

石川:そうですね。(髙橋は)元からレシーブがいいので。(6人では)大塚選手、宮浦選手以外が前からずっと代表にいて、そのときはサーブはありましたけど、レシーブは安定はしていなくて、髙橋選手が入ってきてレシーブがさらに安定したというか。大塚選手もレシーブがいいですし、そういった若い個の力もやっぱりあるから、僕たちは「レシーブ」って答えるし、髙橋選手はそれが当たり前だと思ってるからサーブと答えたのかなというふうに思います。

髙橋:ナイスフォローです(笑)