「分かりやすい言葉」で社員の共感を得るリーダーを目指す

―――最後に、中岡社長が考える「リーダー」とは?
組織の原動力、成功の鍵は、チームのメンバーの共感だと思っています。リーダーは方向性を示して、理論的に誰にでも分かる言葉で説明して、チームのメンバーの共感を得ていく。そういったリーダーを目指しています。社長だからといって「ついてこい」とか、英語や専門用語の羅列であったり、声の大きさであったり、そういったことで説得しようということは避けたいと思っています。
■アイコム 1954年創業者の井上徳造・現会長が京都に「井上電機製作所」設立。1970年大阪市平野区に本社を移転。1978年今の社名に変更。アマチュア無線機の分野では世界トップクラスのシェア。従業員約1000人、2022年度の売上げは341億円。
■中岡洋詞 1961年長崎県生まれ。1984年北九州市立大学法学部卒、同年入社。1999年7月アメリカ現地法人社長、2006年取締役、2021年社長。
※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している『ザ・リーダー』をもとに再構成しました。『ザ・リーダー』は、毎回ひとりのリーダーに焦点をあて、その人間像をインタビューや映像で描きだすドキュメンタリー番組です。