「トップダウン」から「合議制」に舵を切る決断

―――社長になってからの大きな決断は?
自分にとっての大きい決断は、経営を合議制に変えたことでしょうか。それまでは各部門からのトップダウンだったんですが、どんな優秀な人でも独善的になりがちですし、他の人の意見もしくは他の部門の意見というのは非常に貴重だと思いますので。私もこうだと思っても、執行役員以上の業務執行の立場にある人たちで構成する経営推進チームが、週に一度、議題があろうとなかろうと必ず集まって意見交換、情報交換する機会を作っていますので、それぞれの決定に意見を聞いていくというように変えたのがひとつ自分にとっての大きな決断といいますか、変化でしたね。
―――息抜きというか、仕事以外でされていることは?
自宅から歩いて行けるところで世界遺産が4か所ぐらいあるんです。30分から1時間ぐらいのところなので、毎週散歩しています。最初は私ひとりで散歩していましたが、最近は妻も一緒に行くようになったので、ちょっと趣旨を変えて「ウォーク&ランチ」っていうことで、散歩しておいしそうなレストランがあれば入って。実はそれが散歩の一番の目的になっています。食事を楽しんで、昼から飲んで、帰りはたいてい電車かバスで帰ってくるんです。