福島市長が「ノーモアメガソーラー宣言」

福島市内では、建設中も含め26か所でメガソーラーが設置されていますが、この問題を受け、開発に“待った″をかける動きが広がっています。

福島市・木幡浩市長「大規模太陽光発電施設の設置をこれ以上望まないことを、ここに宣言します。」

去年8月、福島市の木幡市長による「ノーモアメガソーラー宣言」。「災害の発生が危惧され、景観が損なわれる山地への設置をこれ以上望まない」としました。

さらに今年2月、市は事業者向けのガイドラインを改定。景観が損なわれる恐れのある区域では、計画の変更・中止を求めるなどの方針を新たに盛り込みました。しかし、いずれも法的拘束力はありません。こうした状況に、困惑しているのが周辺の住民たちです。

矢吹武さん「あの風景はもう見たくない、見るのがつらいです」

福島市成川に住む矢吹武さん。家のすぐ近くにある吾妻連峰を眺めながら暮らしてきました。しかし去年の夏、開発が進み、山肌がむき出しになった姿を見て言葉を失ったといいます。

矢吹武さん

矢吹武さん「あの景観は何なんでしょうと毎日仰ぎ見ていた。山の姿があんな風になってしまって、本当に残念で仕方がない」