9日、過去最多となる882人の感染が発表された鳥取県。
平井伸治知事は午後開かれた会議で、県内の感染状況について説明しました。

鳥取県 平井伸治 知事
「一辺倒に増え続けているのが、残念ながら高齢者の施設、医療機関であります」

医療ひっ迫の危険が、夏休み期間に高まると覚悟しなければいけないとして、県民へ警戒を呼びかけました。

鳥取県では、重症化のリスクが高い高齢者や基礎疾患のある人について、感染が確認された場合、優先的に保健所が調整に乗り出し、病院や宿泊療養施設での療養ができるよう調整することにしました。

そして、これからのお盆シーズン。
遠方から来る人々には特別の注意をする必要があると呼びかけました。

鳥取県 平井伸治 知事
「いま大都市は正直なところ陽性者を把握できていないと思った方が良い。残念ながら検査能力が追い付いていませんし、お医者さんが思うように診てくれていないなかで、とりあえず分かった数字だけ公表されています。ですから全然あてにならないと思います。おそらく感染密度は鳥取よりも比較にならないほど高いと思います。現にこうした大都市部との交流の中で感染したという方が今増えています。これが現実です」

一方、2価ワクチンについて、準備を進めることが了承されたことについては…

鳥取県 平井伸治 知事
「準備をこれから市町村の皆さんと医師会などと協調しながら進めて行くことになります。ただこれは10月以降の話であります。さらに若い方々にこうしたワクチンが届くのは大体年明けとかになるのではないかと。
この辺は私たちも2年半にわたってコロナと付き合ってきて学習しました。ワクチンの配布についての国の発言はあてにならないということです」

平井知事は「まだ全部買えていないんじゃないかと思った方が良い」として、今打てるワクチンを今打ちましょうと、接種の検討を呼びかけました。