“老朽化”は都会から…大阪市内の50%以上が古い水道管

 水道管の設置が始まったのは高度経済成長期で、1980年代には全人口に対する設置率が90%を超えました。つまり、日本で暮らす90%の人が「家の蛇口をひねると綺麗な水が出てくる」という状態になったのが1980年代ということです。

 そして今、その水道管が待ったなしの状況に陥っています。まず、耐用年数100年とされている最新の水道管に比べて、40年前の水道管は材質面で劣っています。そして、高度経済成長期には都会から優先的に水道管を設置したため、今、都会から老朽化が進んでいます。

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 では、大阪府における水道管の老朽化率はどうなっているのでしょうか。40年以上前の水道管の割合が50%を超えるのが、大阪市・門真市・阪南市。40%以上のエリアが池田市・箕面市・摂津市など。30%以上のエリアが吹田市・大東市・東大阪市などとなっています。人口の多いエリアや府内の中心地から老朽化が進んでいることが分かります。