川橋 善男さん
「両親はあまり話したがらなかったので、私も慰霊碑があることすらずっと知らなかったんですよ。最初に知ったのはネットで見て。父は技術者で、大学を出た後もレーダーの研究をしていたので。なので戦争に行っていないけど、弟が行って死んだというのがやはり…。どうなのかな、あまり積極的には話したがらなかったのかもしれないですね」

川橋さんは、市の職員や地元で郷土史を研究する人たちに案内してもらいながら険しい山道を進み、「ハナビラ渓谷」と呼ばれる場所の一角に設けられた慰霊碑にたどり着きました。

事故現場を親族が訪問するのは、31年ぶりということです。