2021年、県立コザ高校で空手部の主将を務めていた男子生徒が、顧問からの叱責を苦に自殺した問題で、第三者委員会の調査報告書の提言を受けた県教育委員会などの取り組みが、県総合教育会議で報告されました。

この問題について調査を続けてきた第三者委員会は2024年3月、調査報告書を県に提出し、コザ高校や県教育委員会に対し合わせて20項目以上の提言を行いました。

23日行われた県総合教育会議では、この提言を受けた取り組みが県の担当課や教育委員会から報告されました。

県は再発防止策として、校則違反の回数などで機械的に生徒の処遇を決定する「イエローカード」を使った生徒指導の「廃止」に向けた指導や助言を行うことや、生徒の相談を受ける体制について、各校で相談マニュアルを作成する取り組みを実施するということです。

▽玉城デニー知事
「ぜひ教育委員会に置かれましてはこのような痛ましい出来事を起こさせないよう、子どもたち及び教師にとって安全安心な居場所となる学校づくり「チーム学校」の体制作りに向けて取り組んでいただきたいと思います」

県教育委員会は提言を受けた様々な取り組みを2024年度中に実施したいとしています。