東京商工リサーチの23日の発表によりますと、青森県八戸市小中野の(有)松浦工業所は、5月15日に青森地裁八戸支部から破産開始決定を受けたということです。
負債総額は約3300万円だということです。
(有)松浦工業所は1951年に創業され、1961年6月に法人化した企業で、従前より左官工事を手掛けており、ビルや住宅のモルタル塗装、壁塗り作業を主力として、壁、床などのタイル工事も行っていました。
県内の三八上北地方を中心として営業エリアで、地場建設会社や大手ゼネコンなどに受注基盤を構築し、ピーク時には1億円を超える売上高を計上していました。
しかし、過去の赤字から恒常的に責務超過状態にあるなど余裕に乏しい経営が続いていたほか、近年は大型建築案件や和風住宅の減少に加え、職人の高齢化などの影響もあり業績は低調推移を強いられていました。
2023年5月期はコロナ禍で落ち込んでいた需要回復から売上高は3230万円となり、295万円の黒字を確保していたものの、職人の高齢化によって受注対応が難しくなっていたほか、新たな職人の確保も進まなかったことで先行きの見通しが立たない状況となり、事業継続を断念し、今般の事態となったということです。
※追記(18時35分現在):東京商工リサーチから負債総額に誤りがあったということで、記事の一部を修正致しました。














