世界で活躍したアスリートが、全国のアスリートを指導します。
鳥取県西部で、高校生や実業団などのアスリートに、オリンピアンが指導する陸上合宿が行われています。


8月7日から始まったのは「Y-TORE夏季合宿」です。
鳥取県米子市と日南町2か所のグラウンドを使用し、13日までの一週間、全国から集まった高校生や実業団などのアスリート約100人がプロの指導を受けます。

その指導陣が豪華なんです。
アトランタとシドニーオリンピックで男子400メートルなどに出場した田端健児さんや、3大会連続でオリンピックに出場した、やり投げの村上幸史さんなど、名だたるアスリートがそろいます。

村上幸史さんの指導
「自分がしっかり前に入ってくればいいだけ。自分の理想の形がここにあって、そこにスタートしてはめてくるイメージ」

やり投げ 村上幸史さん
「つまらない練習というのは効果がないと思うので、そこに達成感だとかできなかったことができた瞬間だとか、そういったところを大きく表現しようと思っている」

参加者たちは、世界を経験したアスリートの話を聞き逃すまいと、熱心に耳を傾けます。

参加者
「自分の課題点とかを違った方向から教えてくれるので、自分にあった投げというのを見つけやすい」
参加者
「教えてもらう1つ1つのレベルが高いので、それについていけるように常に考えながら投げるようにしている」

この合宿は、村上選手が、今回選手が宿泊している日南町の「ふるさと日南邑」を経営する会社の社員だったことから実現。

去年から開催されていて、地元の関係者も、陸上で鳥取が盛り上がることに大きな期待を寄せています。

ふるさと日南邑 坪倉和久取締役
「誰でもできるというところと、記録が自分が頑張った分だけ伸びていく、ちょっとしたことで記録が伸びるとかできなかったことができるようになるとかの喜びを伝えていきたい」

12日には日南町で、村上さんや田端さんなどトップアスリートによる陸上教室も開かれる予定です。