福島県出身の大堀が富山に拠点を移したきっかけは…。

2011年3月に発生した東日本大震災。大堀選手が暮らしていた街は津波に飲まれました。当時、中学2年生、その日は体育館で練習をしていました。

大堀彩選手:
「その日は1日学校のグラウンドに車もってきて寝て、次の日爆発しちゃったので…」
原発から8キロほどのところで暮らしていましたが、その日のうちに隣町の避難所へ移動。その後、福島県外を転々とし、福島に戻ってきたのは震災の翌年。猪苗代町に機能を移した富岡高校に入学しました。しかし、自宅に帰ることはできません。
大堀彩選手:
「帰られるのなら今すぐにでも帰りたいという気持ちはもちろんあるんですけど…」

これまでのように専用の練習場はありませんが、支えてくれた人のために大堀は戦い続けました。そして、18歳以下の世界一を決める大会で銅メダルを獲得。震災をきっかけに高まる、オリンピックへの思い…。

大堀彩選手:
「町のみなさんが喜んでくれるのはうれしいですし、もっともっと色んな大会で成績残して、もっといろんな人に喜んでもらえるよう
になりたいです」