大堀が大きく変わるきっかけとなったのが、2023年10月のアジア大会です。世界ランク4位、元世界王者でもある格上の戴資穎を相手に2対0のストレート勝ち。銅メダルを獲得しました。

大堀彩選手:
「ランキング上位の選手を破ってのメダルっていうのもありましたし、あのアジア大会を機に自分の中で考えが変わったりとか、もしかしたらいける、頑張ればいけるかも可能性があるかもって思い始めてから、パフォーマンスも本当によくなりました」

そしてつかんだ、夢への切符。

ことし元日の能登半島地震。発生当時は東京にいた大堀ですが、震災を機に、より強い思いでバドミントンと向き合っています。

大堀彩選手:
「また自分の住んでいるところでの大きな災害だったので、本当に心が痛くて。こんな普通にバドミントンしてる自分っていうのが、当たり前じゃないなっていうふうに改めてそこで再確認することができたので。スポーツの力で、何かしらの勇気や感動っていうのを与えられれば、私がバドミントンやってる価値っていうのもあるのかなって。本当に精一杯頑張る姿っていうのを皆様に見てもらえるように頑張っていきたい」


これまでのすべての経験を力に変えて。夢の舞台で羽ばたきます。

大堀彩選手:
「一言で言うと、もうこのバドミントン人生の集大成っていう。後悔しないように終われたらなと思っています」「もちろんみんなが目指しているメダルっていうのも・・・メダルが欲しい気持ちも本当に強いですけど、そこはあんまり考えすぎず、今の自分っていうのをすべて出し切れたらいいなと思ってます」


大堀選手は、7月のオリンピックまでシンガポール・インドネシア、オーストラリアオープンと3つの国際大会に出場し、よりよいシード権獲得へ全力で挑むということです。日本のバドミントンのレベルは世界でもトップクラスとなってきました。大堀選手の全力プレーを期待しましょう。