軍への圧力求める声 日本政府の役割は…

山本恵里伽キャスター:
戦場にいるとは思えないほど、3人の表情は明るいように感じましたが、取材してどのように感じましたか。
日下部正樹キャスター:
3人の表情に余裕というか、風格まで出てきてしまったような気もしました。青春時代という大切な時に、ずっと死と隣り合わせの状態にいるわけですから、単に「成長した」と手放しでは喜べません。
民主派が優勢なのは、元々、少数民族が反政府活動を活発にやってた地域で、まだまだ内戦の行方は見通せない状況です。ただ、現地からの映像を見ても、民主派・若者たちの士気が高いことは間違いないと思います。
村瀬健介キャスター:
若い男女が武器を持って戦わなければいけない状況に胸が痛みます。日本が果たせる役割というのはあるものでしょうか。

日下部キャスター:
今、ミャンマーの民主派と少数民族の代表が日本に来ていますが、日本政府や政治家の間で目立った動きはありません。
日本の基本方針は、「状況を見守る」ということです。ミャンマーの人々は親日的な人も多く、裏を返せば期待も大きいわけです。このままでは、ミャンマーの人々の目に、「日本は何もしてくれない」と映ってしまうのではないかと心配しています。
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<プロフィール>
日下部正樹キャスター
1985年TBS入社。政治部、香港支局長、北京支局長、外信部デスク、ソウル支局長を歴任。