気象庁3か月予報発表 今年の梅雨は「いつも以上に大雨が心配」

井上キャスター:
新たに発表された降水量の3ヶ月予報です。
6月:沖縄から西日本太平洋側は平年並みか多い
7月:西日本から東日本太平洋側で平年並みか多い
8月:全国的に平年並み
どう読み解くべきでしょうか?
広瀬 気象予報士:
まず4月の予報から変わったのは、さらに7月に雨が降りそうなエリアが広がってしまいました。雨の多い季節なのに、平年よりも大雨となる心配が出てきています。今年はエルニーニョ現象が発達した翌年に当たります。そういったときは梅雨に湿った空気が流れ込みやすくなり、大雨になってしまう。その可能性がどんどん高まってきていると見ています。
天気が、ぐずつくと気温はそんなに上がらない傾向にありますが、今年は記録的な暖冬で、海が湯たんぽのように温まった状態になっているので、どんな天気になっても気温はやっぱり高くなるかと思います。ですので、梅雨の後の猛暑も心配になります。
井上キャスター:
湯たんぽのように温まった海水が蒸気を多く含み、台風などであれば特に九州に大きな影響を及ぼしがちだけれども、今年は特に広い範囲に影響を及ぼしそうだということで、今年はどんな梅雨になるのかポイントをまとめてもらいました。

「去年関東は梅雨の時期に雨があまり降らなかったが、今年はいつも以上に大雨が心配。線状降水帯による大雨が発生するおそれも」
広瀬 気象予報士:
梅雨の集中豪雨の大半の原因が線状降水帯になりますが、やはり湿った空気の流れ込みが強まると、線状降水帯の発生も心配になります。今年はいつも以上に雨の情報に注意をして過ごしてもらいたいなと思います。
ホラン千秋キャスター:
毎年本当に梅雨と梅雨の大雨に線状降水帯が重なって水害になることが結構ありますので心配です。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
水害・土砂災害への警戒を、今から準備していく必要があるのではないかと思います。
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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父