ドラッグストア・役所でも対応を強化

県内を中心にドラッグストアなどを運営する、丸大サクラヰ薬局も全店舗で名札を変えました。

ハッピードラッグ青森三内店の従業員
「『下の名前なんとかなの?』と名札を見て言われて、そこからいろいろ聞かれることもあったが、名字だけになったことで安心して接客しやすくもなったし、お客さんとの距離感もちょうどよくなった」

名札の変更は、弘前市役所も今年度から始めています。きっかけの一つとなったのは、2024年1月に発生した事件です。生活保護の担当課に月に1回ほど相談に来ていた男が、突然、刃物を出して「地獄に落としてやる」などと叫び、警察に現行犯逮捕されました。

このため、市は全ての職員の名札をひらがなで名字のみにしています。

弘前市人事課 鈴木健一朗総括主査
「市役所は、いろいろな方が訪れる場所になるので、職員が安心して働ける環境を整えるという意味では、名札表記の変更は有意義な面もある」