青森県横浜町沖の陸奥湾で2024年2月に4人が死亡した漁船沈没事故で、青森海上保安部は、当時の船長を業務上過失致死などの疑いで、容疑者死亡のまま書類送検しました。
2024年2月末に横浜町沖の陸奥湾で、ホタテ漁船が沈没し、船長と乗組員あわせて4人が死亡しました。
青森海上保安部は11日、この船を所有する船長を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで容疑者死亡のまま書類送検しました。
青森海保によりますと、船長は、船内にあるプロペラの点検口から浸水による沈没事故の発生を未然に防ぐ業務上の注意義務を怠り、乗組員3人を溺死させたとしています。
青森海保は、捜査を通して船体には衝突などの異常は見られなかったものの、沈没した現場周辺から回収した点検口の部品などを調べた結果、ねじ部分がゆるんでいたことなどが判明し、船が沈んだのは点検口から海水が入ったためと判断しました。